眠気が消えない『過眠症』

睡眠障害の中に「過眠症」というものがありますが、ご存じですか。

睡眠障害「過眠症」とは、夜更かしもせず規則正しい生活をしているのに、日中に過剰な眠気があるというものです。

睡眠障害かもしれないという目安としては、日中に過剰な眠気が毎日繰り返し1ヶ月持続している、または1ヶ月は続かないまでもそのような状態が繰り返し起こっている人は疑ってみてもいいかもしれません。

 

睡眠障害「過眠症」を呈する病気はたくさんあります。

まず、過眠症の代表的な病気といえば、居眠り病とも呼ばれる「ナルコレプシー」です。

金縛りや寝入りばなの幻覚、大笑いや怒った時など興奮すると筋肉の力が突然抜けてしまう情動脱力発作など特徴的な症状がみられます。

 

過眠症には他に、反復性過眠症というものもあります。

18~20時間も眠る日が3~3週間続き、数週間~数か月間隔で繰り返されます。

月経関連過眠症というものもあり、月経周期に一致して起こり女性で悩んでいる人も多いです。

睡眠障害「過眠症」には他に特発性過眠症というナルコレプシー程強い眠気ではないが日中に眠気があるというものもあります。

その他に、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、不眠、薬の副作用などによって過眠症となることもあります。

 

眠ることができない「不眠症」と違い、過眠症はただの怠けによるものだと判断されることが多いです。

そんな人のために、睡眠障害「過眠症」をセルフチェックするツールがあります。

睡眠障害かどうかは、睡眠不足では評価できないため、睡眠時間は十分とっているという人が行うチェックテストになります。

過眠症チェックは、医療現場でも利用されている「エップワース眠気尺度」というものでチェックすることができます。

エップワース眠気尺度は、ネット上にもフラッシュを使った診断テストがたくさんありますので検索してみてくださいね。

 

エップワース眠気尺度は、1項目につき4択で8つの設問に答えます。

絶対ないが0点、時々あるが1点、よくあるが2点、だいたいいつもが3点の4択で点数を加算していきます。

睡眠障害の可能性は11点が境で、過眠症とは断定できませんが病院で検査を受けてみると良いかもしれません。

また、過眠症にもいろんなタイプがあり、10点以下でも周期的なものもあれば時間帯によっても結果は異なります。

気になる人はチェックシートを印刷し、時間帯を変えてチェックしてみたり毎日チェックしたりして結果をメモしておくと受診した時の参考にもなり良いと思います。

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