睡眠障害と不眠症
睡眠障害の中では最も知名度が高いと思われる不眠症は、経験したことがあるという人も多いのではないでしょうか。
遠足の前の日は寝られないとか大きな仕事を任されて眠れないとか、嬉しくても不安でも眠れなくなることありますよね。
これらは、睡眠障害の心配はなく「一過性不眠」といって、不眠症とは少し違います。
睡眠障害となる不眠症は、そんな眠れない夜が1ヶ月以上続く状態を指します。
睡眠障害「不眠症」には、3つのパターンがあります。
寝付くのに時間がかかる「入眠障害」、夜中に目が覚める「中途覚醒」、朝方目が覚める「早朝覚醒」です。
不眠症で入眠障害に悩まされる多くの人が、神経症からくる症状です。
眠れなかったらどうしようという不安やストレスが強く、悪循環を生んでいます。
寝つけてもまた起きてしまう中途覚醒などが見られることも多いです。
薬の服用は、一時的な改善は見られるものの長期的に見れば逆効果にもなり、精神療法などで治療することが望ましいです。
不眠症で早朝覚醒してしまうことが多いのがうつ病などです。
この場合は眠れなかったらどうしようという不安を感じることはあまりなく、睡眠薬などでよく眠れるようになります。
不眠症は、睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害などで眠りを妨げられ中途覚醒してしまうことでも起こります。
また、むずむず脚症候群などは脚がむずむずして、寝付くことができず結果不眠となることもあります。
不眠症はタイプや症状によって治療法は異なりますが、睡眠障害かもと思ったら病院で診てもらうようにしましょう。