抑うつ神経症について
抑うつ神経症は、神経性抑うつとも呼ばれているうつ病の病名ですが、最近では「気分変調性障害(気分変調症)」という病名を使う医師も増えてきています。
現在うつ病は、DSM- 4・ICD-10の診断基準に基づき気分障害の分類として「大うつ病性障害」「気分変調性障害」「特定不能のうつ病性障害」「抑うつ関連症候群」などに症状から診断し、診断名が付けられることが多いです。
一般的にうつ病と言われているのが「大うつ病性障害」で、軽度、中等度、重度に分けられます。
抑うつ神経症、DSMでいう気分変調性障害は、大うつ病性障害の診断基準に満たないけれど、病的なうつ状態が長く続いている状態に付けられる診断名です。
現在でも、抑うつ神経症とあえて診断されることもあります。
抑うつ神経症と気分変調性障害は、同じ疾患群であると言われていますが、両者を別物と考えている医師もたくさんいます。
気分変調性障害は、原因を問わず症状で分類されます。
一方、抑うつ神経症は心理的原因や葛藤を想定しているので、まったく同じとは考えにくいわけですね。
従来の抑うつ神経症と診断出来る場合は、説明しやすいですし家族も理解しやすいと考えている医師もいます。
抑うつ神経症と診断された場合の診断方法は主治医にしかわかりませんが、従来の診断方法を考慮していると考えられ、精神療法を主体とした治療が行われる可能性は高いです。
薬物治療が主体の現在、薬が出されなければ病気ではないということではないので、主治医の指示のもと治療すれば治るという気持ちが大切ですよ。
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